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駐車場の土間コンクリートの刷毛引仕上げと金鏝仕上げ、あなたはどちら?

駐車場 コンクリート 金鏝仕上げ

駐車場にはいくつもの仕上げ方法があります。簡単なものから挙げて行くと、砂利敷きにはじまって、コンクリート舗装、アスファルト舗装、インターロッキングなどもあるでしょう。
しかし、一般住宅の駐車場であればコンクリート舗装が無難であってポピュラーと言えます。
ところが、そのコンクリート舗装にも表面仕上げがいくつもあって、時として悩みのタネになるのではないでしょうか。
そこで、ここではコンクリート舗装の代表格、刷毛引き仕上げと金鏝仕上げを例に取り、その特徴とどちらを選ぶべきかを解説します。

駐車場に求められる条件

舗装の条件を考える前に、駐車場に求められる条件を再確認しましょう。
なお、ここで挙げるのは土間コンクリートの表面仕上げの条件です。駐車場の広さやコンクリートの強度については、別の記事に譲ることにします。

美観

まず挙げられるのは「美観」です。
住宅の駐車場の場合は、工場などの土間コンクリートと異なって、コンクリート表面を美しく保つことが重要となります。…道路から見える駐車場にも美観が欠かせません。また、周囲の住宅がきれいに整っているのなら、汚れた駐車場は浮いて見えることでしょう。
なお、美観に関しては「周囲のデザインを考える」ことも条件に加わります。周囲の住宅も注意して観察するべきでしょう。

安全性

駐車場は車の駐車が目的のスペースですが、それは同時に「人の乗り降り」も条件に入ります。
さて、車には徒歩で向かうのですが、この時は転倒しやすい状況であるべきではありません。安全性を考えるならば、滑りやすい表面でない方が無難でしょう。特に、雨天の滑りやすさは注意が必要です。

メンテナンス性

先にも述べたように、住宅は美観の保持が必要。そのためには掃除をはじめとしたメンテナンスが求められます。
さて、メンテナンスは表面の仕上げによって異なります。簡単に汚れが落ちる仕上げと落ちにくい仕上げがあるのです。

刷毛引き仕上げの特徴

では、コンクリート舗装の実際の特徴に話を移しましょう。
まずは刷毛引き仕上げについて取り上げます。

刷毛引き仕上げとは

刷毛引き仕上げとは土間コンクリートを打った後で刷毛を使って表面を引く仕上げです。
これによって、コンクリート表面には筋の模様が付きます。
ちょっと見ただけではガサガサにも見えるので、美観では劣るように思えるかも知れません。

刷毛引き仕上げのメリット

刷毛引き仕上げのメリットは「滑りにくい点」「水はけの良い点」です。
滑りにくいのはガサガサしていることから来るメリット。水はけも同様で、ガサガサしているので表面の水が流れやすいことから来るメリットです。

刷毛引き仕上げのデメリット

刷毛引き仕上げのデメリットはメンテナンス性で劣ること。特に、掃除がしにくいのが困ります。
例えば、車が泥を持って来てコンクリート表面に付着した場合。刷毛引き仕上げの場合はデッキブラシなどでゴシゴシと擦らなければいけません。これは労力としては意外に大変です。
その点、金鏝仕上げであれば仮に擦るにしても簡単に落ちます。刷毛引き仕上げは劣ってしまうのです。

金鏝仕上げの特徴

次に金鏝仕上げについて解説をしましょう。

金鏝仕上げの特徴

金鏝仕上げとはコンクリートの表面を金鏝で平滑にする仕上げです。表面が平滑になるため美しく見えます。刷毛引き仕上げのガサガサな状態とは見た目が完全に違います。

金鏝仕上げのメリット

金鏝仕上げのメリットは次の2点。「美観に優れる」と「掃除や補修が比較的簡単」であることです。
美観に関しては、表面が平滑なので言えること。刷毛引き仕上げとは違います。
また、掃除はホウキで掃けるので簡単。補修も表面が平滑なので、比較的容易です。
ちなみに、コンクリートの補修材はホームセンターなどでも売っています。

金鏝仕上げのデメリット

金鏝仕上げのデメリットは表面がツルツルしていることからなる状態。…安全性に劣るという点です。
特に、水に濡れると滑りやすくなるので、雨の日は注意が必要となります。お年寄りなどは特に注意が必要となるでしょう。

あなたならどちらを選ぶ?

それでは、駐車場にはどちらの仕上げを使うべきなのでしょうか。
…結論を言うならば「現場の条件に合わせてケースバイケースで選ぶ」ということになります。
理由は双方にメリットとデメリットがあるから。「こっちが優れる」とは一概には言えないからです。
しかし、駐車場に求められる条件から選ぶことは可能です。
そこで、ここでは「安全性」と「メンテナンス性」をキーワードにして、どちらが合致するかを紹介します。

安全性が重視される場合

安全性が重視されるのは「転倒のリスク」が大きな問題になり得るケースです。
良い例がお年寄りの歩行。足元が滑りやすくなると転倒のリスクが高くなります。そして、お年寄りの場合には、転倒が骨折のような大ケガにも繋がり得ます。非常に危険なのです。
そのため、安全性が求められる場合には、刷毛引き仕上げの方が適切と言えるでしょう。
前にも述べたように、刷毛引き仕上げであれば雨に濡れてもゴツゴツしているので、転倒のリスクは抑えられます。その点、金鏝仕上げであればツルツルしているので滑りやすくなります。危険なのです。

メンテナンス性が重視される場合

メンテナンス性が重視されるのは景観が重視されるケースです。
景観が重視されることは美観の保持が重要であることを意味します。そのためにも掃除や補修のしやすさが必要。ホウキなどで簡単に掃除が可能な金鏝仕上げが望まれます。
その一方で、刷毛引き仕上げはデッキブラシなどでゴシゴシと擦らなければいけない場合も考えられます。金鏝仕上げと比べると劣勢になるでしょう。

まとめ

もしかすると「刷毛引き仕上げ」と「金鏝仕上げ」のどちらに軍配が上がるか…と期待した人も居るかも知れませんが、残念ながらケースバイケースとしか言えません。
しかし、世帯を見るならばどちらを選ぶべきかは見えて来ると思います。前にも挙げた通り、お年寄りが居るならば安全性を重視、掃除の時間がないならばメンテナンス性を重視…といったイメージです。
ですから、ぜひとも自分の置かれた条件や家族を考えて選ぶようにしましょう。