庭にドッグランを作りたい!人工芝と天然芝の違いや費用を解説

お庭でワンちゃんが遊べるドッグラン、憧れますよね。
でも、人工芝と天然芝、どちらを選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、人工芝と天然芝の特徴やメリット・デメリット、設置費用や維持コストの違い、芝生以外の代替素材まで幅広く解説。
お庭の環境やご自身のライフスタイルに合った最適な選択をするために、ぜひお役立てください。
目次
庭にドッグランを作るなら人工芝と天然芝どちらがいい?
人工芝と天然芝、どちらを選ぶかは見た目や管理のしやすさだけでなく、愛犬の健康や快適さにも影響します。
この章では、それぞれの特徴や、よくある後悔事例を紹介します。
お庭の環境やご自身にとって最適な素材はどちらなのか、参考にしてみてくださいね。
それぞれの素材の特徴とは?
人工芝はポリエチレンなどの合成樹脂で作られており、手入れがほとんど不要です。1年を通して美しい緑を保てるのが大きな魅力と言えます。
天然芝は土と太陽の力で育ち、見た目や感触に自然の温もりがあります。踏んだときの柔らかさやにおいも愛犬にとって心地よく、環境への適応性も高いとされています。
一方で、天然芝は定期的な芝刈りや水やり、雑草対策などが必要で、手間がかかる点は否めません。人工芝は耐久性に優れますが、夏場に熱を持ちやすいというデメリットがあります。
どちらにも一長一短があるため、お庭の環境やライフスタイルに応じて選択すると良いでしょう。
よくある後悔事例
人工芝では「夏に芝が熱くなりすぎて犬が遊べない」「人工繊維が劣化して毛に絡む」といった悩みが見受けられます。日当たりが強い場所では、素足の犬にとって火傷のリスクも懸念されます。
天然芝では、「雨のたびにぬかるむ」「芝がはげて泥だらけになる」「ノミやダニが発生しやすい」といった悩みがあるようです。愛犬の排泄などで芝が枯れることもあり、見た目を美しく保つには工夫が必要です。
どちらを選択しても一定の管理や対策が必要となるため、施工前に想定できる問題を把握しておくことが大切です。
人工芝のメリット・デメリット
人工芝は、美観の維持や手入れの手軽さが人気の素材です。ただし、デメリットについて理解しておかないと、思わぬ後悔につながることもあります。
この章では、人工芝のメリットとデメリットを解説します。
メリット|手入れが楽・一年中きれい
人工芝の最大の魅力は、手間をかけずに美しい状態を保てることです。芝刈りや水やりといった日常的な手入れが不要なため、忙しい家庭にも向いています。季節を問わず緑が保たれるため、見た目にも気持ちのよい空間が実現できるでしょう。
また、人工芝は雑草や虫の発生を抑える効果もあります。水はけのよい製品を選べば、雨の日もぬかるみにくく、犬の足が汚れにくいという点もメリットとして挙げられます。
デメリット|暑さや耐久性に注意
人工芝には、夏場の表面温度上昇という大きな欠点があります。日差しが強い日は芝が高温になり、愛犬の肉球を傷める恐れも。さらに、素材によっては経年劣化が早く、数年で芝がつぶれて見た目が悪くなるケースも見られます。
特に、安価な人工芝は耐久性やクッション性が劣ることがあり、長期的に見るとコストパフォーマンスが下がります。設置場所が直射日光を受けやすい場合は、遮熱効果のある素材や遮光ネットの併用も検討すると良いでしょう。
天然芝のメリット・デメリット
天然芝は自然の風合いや肌触りの良さから、愛犬にとっても飼い主にとっても心地よい素材です。一方で、維持管理の手間や季節によるコンディションの変化など、注意点も多く存在します。
続いて、天然芝のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット|自然な見た目と感触
天然芝の一番の魅力は、自然な見た目と柔らかい感触です。裸足で歩いたときのひんやりとした感覚や愛犬が寝転んだときの肌触りは人工芝にはないものです。
夏場でも人工芝ほど地面が熱くなりにくいため、犬の肉球への負担が少ない点も安心です。生育環境が整っていれば、足腰への負担が少ない柔らかさを保つことができます。
また、四季の変化とともに微妙に色づく芝の表情が、お庭に自然の彩りを添えてくれる点も天然芝の魅力と言えるでしょう。
デメリット|管理の手間と劣化リスク
天然芝は、美しい状態を維持するためには日々の手入れが欠かせません。定期的な芝刈りや水やり、雑草対策を行い、愛犬の排泄による黄ばみや枯れにも注意する必要があります。特に日当たりや水はけの悪い場所では、芝が劣化しやすく、泥やぬかるみができやすくなります。
また、ノミ・ダニなどの害虫も発生しやすく、愛犬に害がない除草剤や殺虫剤の使用が求められます。特に小さなお子さんがいる家庭では慎重な対応が必要です。
初期費用とランニングコスト
人工芝は設置時の費用が高めですが、メンテナンス費は殆どかかりません。高品質な人工芝を選べば10年近く使えることもあり、水や肥料、芝刈りといった定期的な手入れも不要です。
一方、天然芝は設置時の費用が比較的安価で済みますが、維持費がかかります。水道代、肥料代、芝刈り機の購入や電気代などが積み重なるため、年間で考えるとコストが増える可能性があります。見た目や環境を維持するには、継続的な投資が必要です。
芝生以外の選択肢もある
人工芝や天然芝だけでなく、ほかの素材でもドッグランづくりは可能です。愛犬の性格やお庭の環境によっては、より快適でメンテナンスしやすい空間が実現できるかもしれません。
ここからは、芝生以外の素材や、素材の組み合わせ例をご紹介します。
ウッドチップや砂利などの代替素材
芝以外の素材で人気が高いのがウッドチップです。
適度なクッション性と吸水性があり、肉球にやさしく、においの吸着効果もあります。また、見た目もナチュラルでお庭の景観になじみやすい点がメリットです。ただし、劣化が早く定期的な補充が必要となる点はデメリットになります。
砂利は水はけがよく、雑草の発生を抑える効果があります。一方で、愛犬が歩くときに肉球を痛めることがあり、小型犬やシニア犬には不向きな場合もあります。
砂利を使用する際は、粒の細かい砂利を選んだりラバー素材と組み合わせたりすると良いでしょう。
複数素材の組み合わせで快適なドッグランに
より快適なドッグランにするには、素材を一つに絞らず、場所や用途に応じて複数の素材を組み合わせる方法がおすすめです。
たとえば、メインの遊び場には人工芝を敷き、日陰や涼しい場所にはウッドチップを使用する。排泄する場所だけ砂利やコンクリートを敷いて掃除しやすくしたり、走り回る場所にはクッション性の高い素材を選ぶなど、場所によって使い分けることで機能性が格段に向上します。
素材ごとの特性を活かすことで、愛犬にも家族にも快適なドッグランになるでしょう。
まとめ|愛犬と家族に合った、最適な素材を選ぼう
快適なドッグランをつくるには、人工芝や天然芝の違いを理解したうえで、ご自宅のお庭やライフスタイルに合った素材を選ぶことが大切です。
ぜひ本記事を参考にしていただき、愛犬と家族が気持ちよく過ごせるドッグランづくりにチャレンジしてみてください。



