新築外構の段差解消方法|バリアフリー設計で快適な住まいを実現するポイント

目次
新築外構でバリアフリーを考える重要性
新築外構を計画する際、多くの方が「今の暮らし」を中心に考えがちです。
しかし、家は数十年と住み続けるもの。
年齢を重ねて足腰が弱くなった時、小さなお子様がいる子育て期、あるいは一時的なケガをした時など、人生には「段差」が大きな障壁となるタイミングが必ず訪れます。
外構工事では、階段の段差を低くしたり、スロープにしたり、また安全性に配慮して手すりをつけることなどが一般的です。
家の中だけでなく、外構のバリアフリーも考えることで、家族全員が安心して暮らせる住まいが実現できます。
バリアフリー外構において大切なのは、単に段差をなくすことではありません。
今の生活における快適さを保ちつつ、将来必要になった時に最小限のコストで対応できる「仕込み」をしておくことが重要です。
段差解消の基本|スロープ設計のポイント
車いすが自走できる勾配の法則
バリアフリーの代名詞であるスロープですが、実は「ただの斜面」では不十分です。
車いすを自分で操作する場合、推奨される勾配は「1/12(高さ10cmに対して長さ120cm)」と言われています。
もし玄関まで60cmの高さがあるなら、7.2mもの長さのスロープが必要になります。
この「長さ」を確保するためのスペースを、新築時の駐車場計画や庭の配置であらかじめ確保しておくことが、将来の「仕込み」として非常に重要です。
スロープの幅と踊り場の重要性
スロープの幅は、車いすが余裕を持って通れるよう「90cm以上」が理想的です。
また、スロープが長い場合は途中に「踊り場(平らな場所)」を設けることで、休憩や方向転換を安全に行うことができます。車イスでも安全に通ることができる幅は1mが推奨されています。
今のうちは階段でも、将来スロープに作り替えやすいよう、隣接する花壇や余白を「予備スペース」として設計しておくのがプロの技です。
段差に対してどのくらいの長さのスロープが必要なのかを考える時に「段差の12倍」の長さのスロープにすると良いでしょう。この場合の傾斜角度だと車いすで自力でスロープを上がることができます。

安全性を高める素材選びのコツ
雨の日でも安心な防滑素材の選定
バリアフリー外構において、床材選びは安全の要です。
特に雨の日や冬場は、路面が滑りやすくなり、通常のタイルでは非常に危険です。
選ぶ際のポイントは、タイルの「グリップ力」です。現在は、見た目が天然石のようにおしゃれでありながら、高い防滑性能(R11〜R12等級など)を備えたタイルが豊富にあります。
また、洗い出し仕上げや樹脂舗装なども、車いすのタイヤが空転しにくく、歩行時も安心です。
滑りやすいところには、防滑することをおすすめします。
特にスロープはスリップ防止の為にとても重要になってくるでしょう。
固まる砂利で歩きやすさと景観を両立
一般的な砂利敷きは、車いすのタイヤが沈み込んでしまい、バリアフリーには向きません。
しかし、樹脂で砂利を固める「透水性樹脂舗装(固まる砂利)」を採用すれば、砂利のナチュラルな風合いを活かしつつ、車いすや杖がスムーズに使える硬い路面を作ることができます。
雑草対策にもなるため、将来のメンテナンス負荷を減らす意味でも一石二鳥です。

手すりと照明で安全性を確保する方法
後付けしやすい下地の仕込み
今すぐ手すりが必要なくても、将来的に設置したくなることがあります。
その際、タイルやコンクリートを一度壊して工事をすると費用がかさみます。
あらかじめ手すりを設置する予定の場所に、しっかりとした「下地」を設けておく、あるいはデザインの一部として「手すりにもなるフェンス」を取り入れておくと、将来のコストを大幅に抑えることができます。
アプローチや外階段、スロープなどに手すりを付けることはバリアフリー工事ではとても大切です。
バランスが崩れやすい場所へ手すりをつけることをおすすめします。スロープへ手すりをつけることで、歩行訓練などのリハビリや車いすの転落防止にもつながります。
手すりの素材と高さの選び方
手すりの素材は、ステンレス・プラスチック・アルミ・木など様々な種類があります。
夏は熱くなりにくく、冬は冷たくなりすぎないものがよく、ステンレスだと錆びにくいのでおすすめです。
手すりの高さは腰の高さくらいがちょうど良いといわれています。
地面から手すりの上端まで、75~80㎝程がベストです。
手すりの太さは直径が約2.8~3.5㎝がベストと言われています。
握った時に指先が軽く触れる程度の太さが目安です。
段差を視覚化するライティング計画
夜間の転倒事故を防ぐには、明るさ以上に「段差の視認性」が重要です。
足元を真上から照らすのではなく、段差の「側面」を照らすようなフットライトを配置することで、影を作り出し、段差の有無をはっきりと認識させることができます。
人感センサー付きの照明にすれば、スイッチ操作の手間もなく、防犯面でも大きな安心に繋がります。
夜の暗い中でも足元を照らしてくれる照明は安全面からしても大切です。足元がみえる事で安心できますよね。

門扉と玄関周りのバリアフリー設計
引き戸タイプの門扉で出入りを楽に
一般的に門扉は、内扉で開閉の際には前後の動きになります。
引き戸にすることで、左右の動きとなるので開閉が簡単になります。引き戸の場合レールが段差となってしまいますので、ノンレールタイプがおすすめです。門扉の選択一つで、車いすやベビーカーの出入りが格段に楽になります。
段差の解消は基本中の基本
段差の解消はバリアフリーの基本かと思います。
デザインを重視して、段差が多くなる外構もたくさんありますが、小さな段差でも転倒の原因になることがありますので、しっかりと考えてみることをおすすめします。
道路と住宅に高低差がある場合、駐車場や門扉など道路付近から入口まで長いスロープをつけるととても便利です。高齢者だけでなく、自転車やベビーカーなど車輪の付いたものの出入りがとても楽になります。
ノエルが提案する将来を見据えた外構設計
ノエルは、新築外構、お庭のリフォームなどエクステリア全般の設計・工事を行うデザイン事務所です。
全国28店舗を展開し、顧客一人ひとりのライフスタイルや好みに合わせたオーダーメイドの外構設計を得意としています。単に機能を満たすだけでなく、デザイン性、暮らしやすさ、防犯性、プライバシー確保などを重視した提案を行っています。
特に「20年後の暮らしまで考えた+αのプランニング」をコンセプトに掲げ、顧客のライフステージの変化に対応できる外構づくりを得意としています。今だけでなく、お客様のライフステージに合わせた変化に対応できるご提案が得意です。20年後の暮らしの変化を共に考えます。
外構は現在のことだけでなく、将来のことも見据えて計画することが大切です。もし、車いすを使用する場合でも不自由なく暮らせるように整えた環境は健常者にとっても暮らしやすいでしょう。外構工事は、一度工事をして簡単に変えられるものではありません。将来のことも考えて、使い勝手のほうにも目を向けてみてくださいね。
まとめ|快適な住まいは外構のバリアフリーから
新築外構の段差解消は、将来の安心と今の快適さを両立させる重要な要素です。
バリアフリー外構は、高齢者だけでなく、子育て世代や一時的なケガをした時など、あらゆるライフステージで役立ちます。新築時に将来を見据えた設計をしておくことで、後からの改修コストを大幅に抑えることができます。
ノエルでは、20年後の暮らしまで考えた外構設計を得意としています。
オーダーメイドのプランニングで、お客様だけの理想を叶えます。
バリアフリーを検討している方、ノエルへお気軽にお問い合わせください。



