エクステリア補助金の申請方法|2025年最新ガイド

目次
2025年最新!エクステリア補助金の全体像
三輪です。2025年9月現在、エクステリア工事に活用できる補助金制度が大幅に拡充されています。庭やお家の外まわりをきれいにしたい、安全性や利便性を高めたいとお考えの方にとって、これらの補助金は大きな味方になるでしょう。
実は、多くのお客様が「エクステリア工事に補助金が使えるなんて知らなかった」とおっしゃいます。せっかくの制度を知らないまま工事を進めてしまうのは非常にもったいないことです。
この記事では、2025年9月時点で利用可能なエクステリア関連の補助金制度と、その申請方法について詳しく解説します。補助金を活用して、より充実した外構づくりを実現しましょう。
エクステリア工事に使える主な補助金制度
エクステリア工事に活用できる補助金は、工事の内容によって異なります。2025年現在、以下のような補助金制度が利用可能です。
まずは、どのような工事にどんな補助金が使えるのか、全体像を把握しておきましょう。
ブロック塀の撤去・改修に関する補助金
地震災害対策として、古くなったブロック塀の改修や撤去に対して補助金を交付する自治体が増えています。これは安全性を高めるだけでなく、街の景観改善にも役立つ取り組みです。
例えば東京都目黒区では「ブロック塀等除却工事等に係る助成制度」を設けており、道路に面した倒壊の危険性があるブロック塀の除却工事費用の1/2以内(上限20万円)が補助されます。また、フェンス等への建替え工事も補助対象となっています。
この補助金は自治体によって対象や補助額が異なるため、お住まいの地域の制度を確認することが大切です。
生垣設置に関する補助金
多くの自治体では、緑豊かな住環境や美しい景観づくりを推進するため、植栽や生垣の設置に活用できる補助金制度を導入しています。
東京都世田谷区の例では、「シンボルツリーの植栽・生垣・植栽帯造成・屋上・壁面緑化助成制度」があり、樹高や種類に応じた補助金が用意されています。準高木(樹高2.5m以上)なら1本あたり2.4万円、中木(樹高1.5~2.5m)なら1.5万円といった具合です。
さらに、生垣の設置に伴うブロック塀の撤去にも補助金が出るケースもあるので、複数の補助金を組み合わせることで、より効果的に活用できることもあります。
宅配ボックスの設置に関する補助金
宅配ボックスは、不在時でも荷物を受け取れる便利な設備です。在宅勤務の増加や通販利用の拡大に伴い、その需要はますます高まっています。
2025年現在、子育てグリーン住宅支援事業の一環として、宅配ボックスの設置に対する補助金が利用可能です。この制度では、一定の基準を満たす宅配ボックスの設置費用の一部が補助されます。
宅配ボックスは、単なる利便性向上だけでなく、再配達削減によるCO2排出量の削減にも貢献するため、環境対策としても注目されています。
アプローチのバリアフリー化に関する補助金
高齢者や障がいのある方が安全に生活できる住環境づくりを支援するため、アプローチのバリアフリー化工事に対する補助金制度があります。
具体的には、段差の解消や手すりの設置、滑りにくい床材への変更などが対象となります。これらの工事は、子育てグリーン住宅支援事業や各自治体の高齢者住宅改修費用助成制度などで補助を受けられる可能性があります。
バリアフリー化は、将来の暮らしを見据えた投資として、若いうちから計画的に進めることをおすすめします。
住宅省エネ2025キャンペーンとエクステリア
2025年現在、国土交通省、環境省、経済産業省が連携して「住宅省エネ2025キャンペーン」を実施しています。このキャンペーンには、エクステリア関連の工事にも活用できる補助金制度が含まれています。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ効果の高い住宅リフォームを支援する制度です。エクステリア関連では、開口部(窓やドア)の断熱改修が主な対象となります。
この事業の特徴は、子育て世帯に限らず、すべての世帯が対象となっている点です。補助上限は住宅の種類によって異なり、戸建住宅や集合住宅で40万円または60万円となっています。
補助を受けるためには、開口部の断熱改修と、躯体の断熱改修やエコ住宅設備の設置など、2つ以上のカテゴリーの工事を実施する必要があります。最低補助額は5万円からとなっています。
先進的窓リノベ2025事業
先進的窓リノベ2025事業は、環境省が実施する補助金制度で、窓の断熱性能を高めるリフォーム工事を対象としています。ガラス交換、内窓設置、外窓交換などが補助対象となります。
この事業の補助上限は200万円と非常に高額です。ただし、ドア交換のみの工事は申請できないなど、いくつかの条件があります。最低補助額は5万円からとなっています。
窓の断熱性能を高めることで、冷暖房効率が向上し、エネルギー消費量の削減につながります。特に古い住宅では、窓からの熱の出入りが大きいため、効果が実感しやすい工事といえるでしょう。
給湯省エネ2025事業
給湯省エネ2025事業は、高効率給湯器の導入を支援する制度です。エクステリアに直接関係する工事ではありませんが、外構工事と合わせて検討することで、工事の効率化が図れます。
戸建住宅では2台まで、集合住宅では1台の高効率給湯器が補助対象となります。エコキュートやハイブリッド給湯機、エネファームなどを導入する場合、基本の補助金に加えて、一定の要件を満たすと加算が受けられる仕組みになっています。
給湯器は住宅のエネルギー消費の中でも大きな割合を占めるため、高効率タイプへの交換は光熱費削減効果が期待できます。
ウッドデッキ・フェンスなどの木製品設置に関する補助金
ウッドデッキやウッドフェンスなどの木製エクステリア製品の設置にも、補助金が活用できる場合があります。これらは、住宅の木質化を推進する取り組みの一環として支援されています。
特に国産木材を使用した製品を選ぶと、地域によっては追加の補助が受けられるケースもあります。これは、国内の林業振興や地域経済活性化、さらにはカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一つです。
ウッドデッキやフェンスは、お庭の使い勝手を大きく向上させる要素です。補助金を活用することで、より質の高い素材や設計を取り入れることができるでしょう。
なお、木製品の設置に関する補助金は自治体によって大きく異なるため、お住まいの地域の制度を確認することをおすすめします。
雨水タンクの設置に関する補助金
環境に配慮したエクステリア要素として、雨水タンクの設置も補助対象となることがあります。雨水タンクは雨水を貯めて庭の水やりなどに活用するもので、水資源の有効利用に役立ちます。
雨水タンクの設置に対する補助金は、主に自治体レベルで実施されています。例えば、タンクの容量や設置方法によって、購入費用の一部が補助されるケースが多いです。
近年の気候変動による水資源問題への関心の高まりから、このような環境配慮型の設備への支援は今後も拡充される可能性があります。
エクステリア補助金の申請方法と流れ
エクステリア工事に関する補助金を受け取るためには、正しい手順で申請を行う必要があります。ここでは、一般的な申請の流れを5つのステップで解説します。
ステップ1:自治体へ問い合わせる
まず最初に、お住まいの自治体に問い合わせて、利用可能な補助金制度を確認しましょう。自治体のホームページで情報を得ることもできますが、直接問い合わせることで最新の情報や細かい条件を把握できます。
この段階で確認すべき重要なポイントは以下の通りです。
- 補助金の対象となる工事内容
- 補助金額や補助率
- 申請の受付期間
- 必要な書類や手続きの流れ
- 工事着工前の申請が必要か、着工後でも申請可能か
特に最後の点は非常に重要です。多くの補助金制度では、工事着工前の申請が必要とされており、工事を始めてから申請しても補助金が受けられないケースが多いためです。
ステップ2:外構業者に見積もり依頼
補助金制度の概要を把握したら、次は外構業者に見積もりを依頼します。この際、補助金の活用を検討していることを必ず伝えましょう。
補助金に詳しい業者であれば、対象となる工事内容や必要な仕様について適切なアドバイスを受けられます。また、申請に必要な図面や仕様書の作成にも協力してもらえるでしょう。
見積書には、補助金申請に必要な情報(使用する材料の詳細や工事内容の明細など)が含まれているか確認することが大切です。不明点があれば、遠慮なく業者に質問しましょう。
ステップ3:交付申請書の提出
見積もりが確定したら、補助金の交付申請書を提出します。申請書類は自治体や補助金制度によって異なりますが、一般的に以下のような書類が必要です。
- 補助金交付申請書(所定の様式)
- 工事の見積書
- 工事箇所の写真(施工前)
- 工事内容がわかる図面や仕様書
- その他、各制度で定められた書類
申請書類に不備があると審査が遅れたり、最悪の場合、補助金が受けられなくなったりする可能性があります。提出前に必要書類が揃っているか、記入漏れがないかをしっかりチェックしましょう。
ステップ4:外構工事の契約・着工
補助金の交付決定通知を受け取ったら、外構業者と正式に契約を結び、工事に着工します。多くの補助金制度では、交付決定前に工事を始めると補助対象外となるため、必ず交付決定を待ってから工事を開始しましょう。
工事中は、補助金の要件を満たしているか確認するため、工事の進捗状況や使用材料などを記録しておくことをおすすめします。特に、工事の各段階での写真撮影は、後の完了報告で必要になることが多いです。
また、工事内容に変更が生じた場合は、速やかに自治体に連絡し、必要な手続きを行うことが重要です。変更内容によっては、補助対象外になる可能性もあるためです。
ステップ5:完了報告書を提出、補助金を受け取る
工事が完了したら、定められた期間内に完了報告書を提出します。完了報告書には以下のような書類が必要です。
- 完了報告書(所定の様式)
- 工事の領収書
- 工事箇所の写真(施工後)
- その他、各制度で定められた書類
提出された書類をもとに自治体が検査を行い、問題がなければ補助金が支払われます。補助金の支払いまでには一定の期間がかかるため、資金計画にはゆとりを持たせておくことが大切です。
なお、補助金は原則として工事完了後の支払いとなりますが、一部の制度では概算払い(工事完了前の一部支払い)が認められている場合もあります。
エクステリア補助金を利用する際の注意点
補助金を活用してエクステリア工事を行う際には、いくつかの重要な注意点があります。ここでは、スムーズに補助金を受け取るためのポイントを解説します。
事前にスケジュールを確認しておく
補助金制度には申請期間や予算枠があります。特に人気の高い補助金制度では、予算に達した時点で受付が終了することもあるため、早めの行動が大切です。
また、申請から交付決定までの期間、工事完了後の報告期限なども確認しておきましょう。これらの期限を守れないと、せっかく申請しても補助金が受けられなくなる可能性があります。
年度末(3月)に近づくと、多くの自治体で予算消化のため申請が集中する傾向があります。余裕を持ったスケジュール管理を心がけましょう。
補助金に詳しいリフォーム会社に依頼する
補助金の申請手続きは複雑で、書類作成にも専門知識が必要な場合があります。そのため、補助金制度に詳しいエクステリア工事会社に依頼することをおすすめします。
経験豊富な業者であれば、どの工事にどの補助金が適用できるか、申請に必要な書類の準備、さらには申請書の作成まで支援してくれることがあります。
業者選びの際には、過去に補助金を活用した工事の実績があるか、申請手続きのサポート体制が整っているかなどを確認しておくとよいでしょう。
複数の補助金の併用可能性を検討する
エクステリア工事の内容によっては、複数の補助金を併用できる可能性があります。例えば、ブロック塀の撤去と生垣の設置を同時に行う場合、それぞれに対応する補助金を利用できるケースがあります。
ただし、同じ工事に対して複数の補助金を重複して受け取ることはできないのが一般的です。どの工事にどの補助金を適用するのが最も効果的か、事前にシミュレーションしておくことが大切です。
併用の可否は自治体や補助金制度によって異なるため、必ず事前に確認しましょう。
エクステリア補助金活用の成功事例
ここでは、実際にエクステリア補助金を活用して工事を行った事例をご紹介します。これらの事例を参考に、ご自身の外構計画に役立ててください。
ブロック塀から生垣への転換事例
愛知県にお住まいのA様は、築40年の住宅のブロック塀が老朽化していることを心配されていました。地震の際の倒壊リスクを減らすため、ブロック塀を撤去して生垣に替える工事を検討されていました。
市の補助金制度を活用することで、ブロック塀の撤去費用の2分の1(上限15万円)と、生垣設置費用の2分の1(上限10万円)の補助を受けることができました。結果的に、総工事費80万円のうち、25万円の補助金を受けることができたのです。
A様は「補助金のおかげで予算内で高品質な植栽を選ぶことができ、見た目も安全性も大満足です」と喜んでおられました。
省エネ窓リフォームと外構工事の組み合わせ事例
岐阜県のB様は、築15年の住宅の窓の断熱性能を高めるリフォームと、同時に庭のウッドデッキの設置を計画されていました。
窓のリフォームには「先進的窓リノベ2025事業」の補助金を活用し、高性能な断熱窓への交換費用の一部(80万円)の補助を受けることができました。また、ウッドデッキの設置には地域の木材活用促進事業の補助金を利用し、20万円の補助を受けることができました。
B様は「窓の断熱リフォームで家の中が快適になっただけでなく、新設したウッドデッキで外での時間も楽しめるようになりました。補助金のおかげで当初の予算よりも充実した内容にできました」と大変満足されています。
バリアフリー外構リフォームの事例
神奈川県のC様は、ご両親との同居に備えて、玄関アプローチのバリアフリー化を検討されていました。段差の解消、手すりの設置、滑りにくい床材への変更などが必要でした。
「子育てグリーン住宅支援事業」の補助金を活用し、バリアフリー改修工事費用の一部(30万円)の補助を受けることができました。同時に、自治体の高齢者住宅改修助成制度も利用して、さらに15万円の助成を受けることができました。
C様は「複数の補助金を組み合わせることで、予算内でより安全で使いやすい外構にすることができました。両親も安心して生活できています」と話されています。
まとめ:エクステリア補助金を最大限に活用するために
エクステリア工事に活用できる補助金制度は、2025年現在、さまざまな種類が用意されています。ブロック塀の撤去・改修、生垣設置、宅配ボックスの設置、バリアフリー化など、工事の内容に応じて適切な補助金を選ぶことが大切です。
補助金を活用するためのポイントをまとめると、以下の通りです。
- 工事前に必ず補助金の有無を確認する
- 申請は原則として工事着工前に行う
- 補助金に詳しい業者に相談・依頼する
- 申請書類は正確に、不備なく作成する
- 工事の記録(写真など)をしっかり残す
- 複数の補助金の併用可能性を検討する
補助金制度は年度ごとに内容が変わることがあります。また、予算に限りがあるため、申請のタイミングも重要です。早めの情報収集と計画的な申請を心がけましょう。
エクステリア工事は、住まいの価値を高め、暮らしを豊かにする重要な投資です。補助金をうまく活用することで、より充実した外構づくりが実現できるでしょう。
ノエルでは、お客様のライフスタイルに合わせたオーダーメイドの外構設計と、補助金申請のサポートを行っています。エクステリア工事をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
詳細は新築外構、エクステリアのページをご覧ください。



