メラレウカ(ティーツリー) | ノエル 一宮店 愛知県の外構設計・
デザイン事務所
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メラレウカ(ティーツリー)

目次

メラレウカ(ティーツリー)の特徴

美しい葉色と花、香りも楽しめる魅力的でおしゃれな常緑樹。

メラレウカは、オーストラリア原産の常緑樹。キャプテン・クックがこの葉をお茶として飲んだことから、ティーツリーと呼ばれています。
細い葉が特徴的で、春~初夏にかけて咲くふわふわの花や、美しい葉色が魅力的な木です。
種類が豊富にあり、さわやかな柑橘系の香りがする葉をもつもの、葉色が美しい種やブラシのような花を咲かせる種など、品種によって表情が異なります。
葉色も赤っぽいもの、黄色、シルバー系、鮮やかなグリーンなど幅広くあります。
大きさも低木扱いの1m程度のものから20mを超えるものもあるので、植える時には品種を確認することが重要。
用途やお好みに合わせてお好きな品種を選びましょう。

葉に殺菌力および抗感染力があり、オーストラリアの先住民アボリジニが万能薬として愛用していたといわれています。
現在も、葉や茎からエッセンシャルオイルが抽出され、ハーブとして利用されています。

基本情報

和名 メラレウカ、ティーツリー、コバノブラシノキ
英語名

Melaleuca altemifolia、Narrow-leaved Paperbark、Tea tree

原産地 オーストラリア
種別 常緑低木~高木
成長速度 やや早い~早い ※品種により違いあり
主に白(ピンク、紫のものもあり)
樹高 1m~6m ※品種により違いあり
難易度 ★★☆(普通~育てやすい) ※品種により違いあり
耐寒性 ★★☆(普通~やや弱い) ※品種により違いあり
耐暑性 ★★★(強い)

花(白)                                                               花壇に植えた様子
 
          

※ページ下部で品種別にまたご紹介します。

メラレウカ(ティーツリー)の育て方

育成カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
開花

※横にスクロールできます

植え付け 春~初夏が最適です。
肥料 基本的に肥料をあまり必要としません。与える場合は、成長期の春もしくは真夏を避けた9月頃までに与えます。緩効性肥料や有機肥料がおすすめです。
冬の休眠期に施肥したり、過度な量や液体肥料を与えると効きすぎて株が弱ることがあります。液肥はかなり薄めてあげるか、避けておきましょう。
剪定

来年も花を楽しむには、夏に花芽をつける前の5〜7月頃が適期です。花芽を気にしなければ、真夏と冬の休眠期を避けた3〜9月頃もOKです。
萌芽力が強くどこで切っても新芽を出してくれるので、剪定はあまり難しくありません。生育旺盛なメラレウカは枝が暴れがちなので、アンバランスな樹形のままだと風で枝が折れてしまうことも。また、上へ上へと伸びようとして、下部に葉がなくなり寂しく見えることもあります。適度な切り戻しや透かし剪定は、病害虫も予防できます。

水やり 植え付け直後から根付くまでは土壌が乾いたら水やりが必要で、土表面が乾いて晴れの日が続くようであればいたらたっぷりとお水をあげて下さい。
オーストラリアンプランツの中では珍しく乾燥に弱めですが、全体でみると普通くらい。沼地や湿地で自生するくらいなので、根腐れはしにくいので、迷ったらあげちゃって大丈夫。
場所

日当たりが良く水はけのよい場所を選びます。強靭で西日にも耐えます。耐陰性もあるので日当たりの悪い場所でも育ちますが、生育はやや弱くなります。
横には広がりにくいので、狭い場所にもおすすめです。風通しの良い場所を好みますが、寒さに弱い品種は寒風が当たると枯れこむことがあります。

気温 暑さには強いですが、寒さは品種によりますがやや弱めです。寒冷地だと地植えが難しいものもあります。
病害虫

病害虫に強い植物なので殆ど発生しません。枝が混み合っていると、通風が悪い場所ではカイガラムシ等は付くことがあります。

メラレウカ(ティーツリー)の注意点

花を楽しみたい場合は剪定に気を付ける

来年も花を楽しむには、剪定をする場合は花芽ができる前の5~7月頃に剪定を行えば、花芽を切り落としてしまうリスクがないのでお勧め。
もしくは真夏と冬の休眠期を避けた3〜9月頃もOKです。これから咲こうとしている花芽を切り落としてしまわないように、注意しましょう。

蜂がやってくる

香りも良く、蜜のある花になるので、蜂がやってくることがあります。
ミツバチが来る様子は可愛らしいですが、やっぱり苦手な人もいると思います。

肥料をあげすぎない

メラレウカは肥料をあまり必要としない植物です。与え過ぎると枯れることがあるので注意しましょう。
メラレウカの肥料は「4~7月の生長期」に様子を見ながら与えることが基本です。

よく生長し、新芽が出てくる「春」が来るタイミングで、「緩効性化成肥料」を与えるとよいでしょう。

真夏や寒い時期に肥料を与えると、株に負担を与えることがあるので、やらないように注意してください。

 

鉢植えの場合は水切れに注意

沼地や湿地で自生する樹木で、オーストラリアンプランツの中では珍しく乾燥に弱めになります。
地植えの場合はよっぽど晴れの日が続かない限り大丈夫だと思いますが、鉢植えの場合は水切れに注意してください。
根腐れはしにくいので、迷ったらあげちゃって大丈夫。

 

メラレウカ(ティーツリー)の品種

メディカルティーツリー

最大樹高:5~6m
花:白 5~6月
香り:爽やかな香り
育てやすさ:★★★★☆

葉に抗菌作用や抗炎症作用の成分を含んでおり、オーストラリアでは古くから薬用として用いられてきました。
オイルが取れるのはこちらの品種。
5〜6月に白いふわふわの白い花が咲き、葉から清涼感のある爽やかな香りを楽しめます。
薬用のティーツリーという通称のメディカルティーツリー、学名のメラレウカ・アルテルニフォリアなどと表記されて出回ります。
メラレウカの中でも暑さ寒さに強く強健で、成長も早く育てやすい品種です。

より香りを楽しみたい、より育てやすい品種が良い方はこちら。

ブラックティーツリー

最大樹高:5~6m
花:白 6~7月
香り:少し甘い爽やかな香り
育てやすさ:★★★★☆

葉が細長く、ひときわスタイリッシュな印象。
春〜夏は葉は緑色で、寒くなると葉がブロンズ色になるのが特徴的です。
紅葉しますが常緑樹で、一年中葉の変化を楽しめます。
西日や寒さにも比較的強く、他の品種と比べても丈夫な性質を持っていることや、生長スピードが速いことから、生垣やシンボルツリーに用いるのもおすすめ。

紅葉を楽しみたい、ちょっと甘めの香りがいい方がこちらの品種。

レッドジェム

最大樹高:3~5m
花:白 6~7月
育てやすさ:★★☆☆☆

葉は細く繊細なシルエットで、新芽が赤くなるのが特徴です。寒さに当たるとより赤くなり、カラーリーフとして利用されます。
5〜6月に白い花が咲き、新芽の赤色とのコントラストが美しい品種です。
やや寒さに弱いため冬は葉が痛みやすく、落葉することもあります。寒い地域での地植えは難しいかもしれません。
他の品種などに比べて、成長は遅く樹高は低めです。

お庭にアクセントが欲しい、カラーリーフが好きな方はこちら。

スノーインサマー

最大樹高:5~6m
花:白 6~7月
香り:少し甘めの爽やかな香り
育てやすさ:★★★☆☆

開花時期は6〜7月頃で、メディカルティーツリーよりも少し小ぶりの白い花を株いっぱいに咲かせます。
夏にふわふわと雪が積もったように見えることから、名前をつけられました。
学名のメラレウカ・リナリフォリアと表記されることもあります。
ティーツリー特有の香りもあり、樹皮は紙のような質感です。
暑さ寒さにも比較的強く、手入れもあまり要らない木ですが、苗木の間は寒さで枝が一部枯れることがありますので、その点は注意が必要です。

とにかくお花がいっぱい咲く品種がいい方はこちらがお勧め。

レボリューションゴールド

最大樹高:4~5m
花:白(あまり咲きにくい) 6~7月
香り:甘く爽やかな香り
育てやすさ:★★☆☆☆
耐寒性:★★☆☆☆

葉は繊細で涼しげなシルエットで年中通して色を楽しめますが、春~秋にかけての黄金の葉は特に見事です。
柔らかい葉の質感と樹姿が庭を明るくしてくれます。寒さに当たるとより一層、黄金色が濃くなります。
レッドジェムと同様に、やや寒さに弱く落葉することもあります。
こちらもやや成長がゆっくりで樹高も低めです。

明るい葉色がいい、花はそこまで咲かなくても大丈夫という方はこちらの品種がおすすめ。

コットンキャンディ

最大樹高:2~4m
花:薄いピンク 6~12月
香り:甘く爽やかな香り
育てやすさ:★★☆☆☆
耐寒性:★★☆☆☆

薄いピンク色の花がなんとも可愛らしい品種。
細い緑色の葉と、まるで羽毛のようなピンク色の花がもたらすコントラストは他の品種にはないコットンキャンディならではの魅力といえるでしょう。

空間に可憐な印象を与えてくれる花木をお探しの方におすすめの品種です。
成長がゆっくりで花の時期が長いです。お花が紫色の品種もあります。

花を長く楽しみたい、個性的で可愛らしいピンクのお花が好きな方はこちら。

メラレウカ(ティーツリー)を使ったおしゃれな庭づくりのアイデア

ドライガーデン・ロックガーデンに

オーストラリア原産の植物は、近年人気のドライガーデン・ロックガーデンにぴったり。
ゴツゴツとした石の中に生きるティーツリーはとってもお洒落です。
ヤシ系の植物やサボテンなんかとも相性◎。

洋風テイストやモダンテイストのシンボルツリーとして使用

葉色やお花がおしゃれなメラレウカは、シンボルツリーとしておすすめの常緑樹です。
特に洋風、モダン、ナチュラル、このあたりのテイストにはピッタリ。おしゃれなカフェ風なんかにも◎です。
メラレウカで葉色の違う品種を並べても綺麗だと思います。

リゾートテイストのお庭のワンポイントにも

お洒落なメラレウカはリゾートテイストにピッタリ。
シンボルツリーとしても良いですし、他の木と組み合わせてアクセントにしても。

 

人と被りたくない、個性的な庭にしたい

人気が出てきたとはいえ、まだまだ認知度としては高くないメラレウカ。
個性の強い花なので、合うテイストが限られています。だからこそ被りにくいので、人と同じじゃつまらない、そんな方にぜひお勧めしたいです。

室内で切り枝やドライにして楽しむ

お洒落で花も香りも楽しめるメラレウカ。
剪定した枝を花瓶に入れたり、ドライにしてスワッグにしたりしてもお洒落。
楽しみの多い樹木です。

 

相性のよいデザイン・使い方

  • 洋風
  • リゾート
  • モダン・スタイリッシュ
  • ナチュラル・ナチュラルモダン
  • ドライガーデン・ロックガーデン
  • シンボツルリー
  • アクセントツリー
  • 庭木
  • 花を楽しむ
  • 香りを楽しむ
  • 切り枝
  • ライトアップ

クスノキ(Cinnamomum camphora)

クスノキ(学名: Cinnamomum camphora)は、クスノキ科(Lauraceae)に属する常緑高木で、中国南部から東南アジア、日本が原産です。その大きく広がる樹形と芳香のある葉から、庭園や公園のシンボルツリーとして非常に人気があります。長寿で知られ、歴史的な木も多く存在します。

ヒメイチゴノキ(Arbutus unedo)

ヒメイチゴノキ(学名: Arbutus unedo)は、ツツジ科(Ericaceae)に属する常緑低木で、地中海沿岸や西ヨーロッパが原産です。その美しい花と食用の実から「ストロベリー・ツリー」とも呼ばれ、庭園や公園のアクセントプランツとして非常に人気があります。秋には赤く熟す実が観賞価値を高め、庭を彩ります。

ギンモクセイ(Osmanthus fragrans f. aurantiacus)

ギンモクセイ(学名: Osmanthus fragrans f. aurantiacus)は、モクセイ科(Oleaceae)に属する常緑低木で、中国や日本が原産です。その美しい白い花と芳醇な香りが特徴で、庭園や公園のアクセントプランツとして非常に人気があります。秋の開花時期には香りが庭全体に広がり、癒しの空間を作り出します。

ウエストリンギア(Westringia fruticosa)

ウエストリンギア(学名: Westringia fruticosa)は、シソ科(Lamiaceae)に属する常緑低木で、オーストラリアが原産です。その美しい花と細長い葉から、庭園や公園のアクセントプランツとして非常に人気があります。乾燥に強く、手入れが簡単なため、初心者にも育てやすい植物です。