常緑ヤマボウシ | ノエル 一宮店 愛知県の外構設計・
デザイン事務所
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常緑ヤマボウシ

目次

常緑ヤマボウシの特徴

常緑と落葉のいいとこ取り。紅葉も花も実も楽しめる常緑樹。

本来落葉のヤマボウシですが、こちらは名前の通り常緑の品種になります。
花や実、紅葉を楽しめながら一年中1年中葉が茂っており、常緑と落葉のいいとこどりの樹木です。四季の変化も楽しみたいけど常緑がいい・・・そんな方にお勧めしています。
落葉性のヤマボウシより花が小ぶりで密に咲き、シンボルツリーとして人気があります。
花のように見える白い部分は総苞片と呼ばれる葉が変化したもので、総苞片の中心に小花が集まって咲きます。とても花もちも良く、木一面に咲き誇る姿は圧巻です。
※耐寒性はさほど強くないので、地域によっては冬に葉を落とすことがあります。

単幹であれあばあまり横に広がりすぎないので、コンパクトなお庭にも植えることができますが、ボリュームが欲しければ株立ちをお勧めします。
樹形も整いやすいので、枝が伸びて邪魔になったり、枯れたりした部分以外剪定する必要は殆どありません。

基本情報

和名 常緑ヤマボウシ、トキワヤマボウシ、コルヌス、ホンコンエンシス
英語名

Cornus hongkongensis

原産地 中国南部、ラオス、ベトナム
種別 常緑広葉樹
成長速度 比較的早い(気候や日当たりにより差あり)
白~クリーム(ピンク色や黄色の品種もあります)
樹高 3~5m
難易度 ★★☆(普通)
耐寒性 ★★☆(普通)
耐暑性 ★★★(強い)

花(白)                      花(ピンク)
  

実                       紅葉
 

常緑ヤマボウシの育て方

育成カレンダー

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
植え付け
剪定
肥料
開花

※横にスクロールできます

植え付け 春・秋が最適です。
肥料 自然の循環ができている肥えた土ならば特に与えなくても毎年開花します。与える場合は、花の開花後と寒肥として2月~3月に緩効性肥料もしくは有機質肥料を株元に与えましょう。
剪定

樹形が整いやすいので、枯れ枝や邪魔になった枝以外は特に剪定する必要がありません。高さを抑えたい場合、もしくは枝が混みあってきたら剪定が必要です。

水やり 植え付け直後から根付くまでは土壌が乾いたら水やりが必要で、その後はよほど乾燥が続かなければ水やり不要です。やや乾燥に弱い性質のため、土の渇きが激しい場合は水やりを行いましょう。
場所

日陰~反日陰が最適です。日向でも育ちますが、葉が黄色~黄緑になりやすく、乾燥で落葉することもあります。西日の当たる場所は避けましょう。

気温 日向で、西日が当たらないところが適しています。
病害虫

比較的病害虫に強い植物ではありますが、なるとしたら「うどんこ病」です。風通しが悪い時、梅雨などに発生しやすい病気です。

収穫

初秋の9月頃に果実を実らせます。果実は、始めはグリーン、熟すに従い朱色のような赤へと変化していきます。ちょっと種が多いですがそのまま食べることも可能。ジャムや果実酒にも。

常緑ヤマボウシの木の注意点

日当たりが悪い場所は避ける

日当たりが悪いと育たなくはないですが、花や実の付きが悪くなり、大きくなりにくくなります。
また、紅葉時にも色の発色が悪くなることも。日の光があることで、紅葉はさらに赤みを増します。
せっかくの常緑ヤマボウシのいいところがなくなってしまいますので、日当たりは必ず確保しましょう。

剪定には気を付ける

自然樹形で楽しめる木ですが、剪定をする際は12~2月の寒い時期に行い、特に最善の注意を払いましょう。
強剪定を避けた、枝抜きを行い、枝を間引くように透かすのがポイント。
花芽を切り落とさないように注意しながら枝の分岐している場所のすぐ上で切るようにします。

 

実を狙った鳥がやってくることがある

木に鳥がとまって休憩している光景はとても可愛いものです。害虫を食べてくれる野鳥もいます。
しかし、すべての鳥が無害なわけではありません。鳥によっては、オリーブの実を食い散らかしたり、鳥の糞を落としていったり、嬉しくない行動をするものもいます。鳥害がひどいようであれば対策が必要です。

 

常緑ヤマボウシを使った、おしゃれな庭づくりのアイデア

窓の正面に植えて四季を楽しみながら目隠しに

葉が密になる常緑ヤマボウシは目隠しとしても活用可能です。
フェンスや壁でしっかり隠すまでもないけど、なんとなく視線を外してほしい、そんなときにおすすめ。
四季を楽しみながらさりげなく目隠しをしてくれます。

華やかなお庭にしたい

常緑ヤマボウシの花は木を覆い隠すくらいびっしり咲いてくれます。
開花期も長く、お庭を華やかに彩ってくれます。門周りに植えても良し、お庭に植えても良し。
和にも洋にも、ナチュラルにもモダンにも、どんなテイストにも合わせやすい樹木です。

実を楽しむ

実は、生でも調理しても美味しくなります。花や紅葉の美しさだけではなく、果実の味覚も楽しめると一石何鳥もある常緑ヤマボウシ。
酸味がほとんどなく甘味が強いのが特徴で、よくマンゴーやバナナに例えられます。食感は、リンゴや梨のような水分の多い果実とは違い、ねっとりしています。
ジャムや果実酒に加工することもできます。

相性のよいデザイン・使い方

  • 和風・和モダン
  • 洋風
  • モダン・スタイリッシュ
  • ナチュラル・ナチュラルモダン
  • 雑木風
  • シンボツルリー
  • 庭木
  • 花を楽しむ
  • 実を楽しむ
  • 紅葉を楽しむ
  • ライトアップ

似ている樹木

常緑ヤマボウシと落葉ヤマボウシの違い

常緑ヤマボウシは葉を落とすことはないのですが、落葉ヤマボウシはその名の通り冬になると葉を全部落とします。
どちらも秋に紅葉するのですが、常緑ヤマボウシはその赤い色のまま冬を越して、春になって緑に戻るという流れになっています。
二つの見分け方としては、常緑は一年中緑であること、落葉していたら落葉ヤマボウシであること、紅葉すると落葉樹のほうが赤色が強いこと、常緑の葉っぱは厚くて緑色が濃いてことなどがあります。

 

ヤマボウシとハナミズキの違い

ヤマボウシとハナミズキはよく似ていると言われます。見分け方として白い総苞の先が尖るのがヤマボウシで、ハナミズキは窪みます。
ハナミズキは楕円形の核果で深紅色に熟し、樹皮は縦に細かく裂けるようになっていますが、ヤマボウシは裂けないのです。

ヤマボウシの名前の由来

ヤマボウシは漢字で書くと山法師です。
真ん中の球のような花びらが僧侶の頭で、下の花びらを白い頭巾に見立てて比叡山延暦寺の山法師に例えたものだと言われています。
実は中国では「四照花」と素敵な名前で白い花が咲いたときに四方を照らすような美しさがあるから名づけられたと言われています。

クスノキ(Cinnamomum camphora)

クスノキ(学名: Cinnamomum camphora)は、クスノキ科(Lauraceae)に属する常緑高木で、中国南部から東南アジア、日本が原産です。その大きく広がる樹形と芳香のある葉から、庭園や公園のシンボルツリーとして非常に人気があります。長寿で知られ、歴史的な木も多く存在します。

ヒメイチゴノキ(Arbutus unedo)

ヒメイチゴノキ(学名: Arbutus unedo)は、ツツジ科(Ericaceae)に属する常緑低木で、地中海沿岸や西ヨーロッパが原産です。その美しい花と食用の実から「ストロベリー・ツリー」とも呼ばれ、庭園や公園のアクセントプランツとして非常に人気があります。秋には赤く熟す実が観賞価値を高め、庭を彩ります。

ギンモクセイ(Osmanthus fragrans f. aurantiacus)

ギンモクセイ(学名: Osmanthus fragrans f. aurantiacus)は、モクセイ科(Oleaceae)に属する常緑低木で、中国や日本が原産です。その美しい白い花と芳醇な香りが特徴で、庭園や公園のアクセントプランツとして非常に人気があります。秋の開花時期には香りが庭全体に広がり、癒しの空間を作り出します。

ウエストリンギア(Westringia fruticosa)

ウエストリンギア(学名: Westringia fruticosa)は、シソ科(Lamiaceae)に属する常緑低木で、オーストラリアが原産です。その美しい花と細長い葉から、庭園や公園のアクセントプランツとして非常に人気があります。乾燥に強く、手入れが簡単なため、初心者にも育てやすい植物です。