ウッドデッキ・タイルデッキ
目次
ウッドデッキ・タイルデッキとは
「デッキ」とはリビングやダイニングの前庭の外部スペースのことで、大きく分けるとウッドデッキ・タイルデッキの2種類があります。テラスやサンルームと異なり、居室の外に設置するスペースが「デッキ」で、たくさんの活用方法があります。
デッキを設けるメリットは?
リビングが広く感じられる | テーブルや椅子を置けば、セカンドリビングとして活用できる |
---|---|
ガーデニングや家庭菜園として利用できる | 庭より近い位置にあるので、こまめに水やりなどのお手入れ可能 |
子どもやペットの外遊びスペースになる | 子どもが汚したり、ペットのトリミングで毛が散らかるような使い方も可能 |
家族のくつろぎスペース | バーベキューをしたり、お家でアウトドア気分を味わえる |
洗濯物を干せる | 1階のリビングからスムーズにアクセスできる物干しスペースは便利 |
地味に活躍する、荷物の中継地点 | デッキは、駐車場とリビングの間にあることが多く、買い物帰りの重たい荷物をいったん置く場所として、生活導線上にあると便利です。 |
DIYの作業スペースとしての利用 | 夏休みの工作やDIYに使うことができ、木くずなどが出ても庭に捨てられます。 |
将来的にデッキを拡張することも可能 | 子どもが小さいうちは遊び場として活用し、成長に合わせてどう利用するか?といったライフプランと合わせて考えてみてもよいでしょう。 |
ウッドデッキ・タイルデッキの種類と選び方
ウッドデッキとタイルデッキはどっちがいい?
ウッドデッキは、天然木または樹脂を使用して床下に空洞を設けて設置しますが、タイルデッキは、土台の上にタイルを貼るので空洞がありません。
タイルデッキの方が耐久性が高くメンテナンスがしやすい分、価格が高い傾向があります。
ウッドデッキはタイルデッキより安価な反面、劣化は早くメンテナンス費用が必要となるため、長期的なトータルでかかる費用を考慮することがおすすめです。
ウッドデッキの寿命は5~20年程度なのに対して、タイルの寿命は半永久的。万が一割れたりした場合その1枚だけ取り換えることも可能です。
ウッドデッキのおすすめは人工木?天然木?
ウッドデッキには天然木と人工木の2種類があり、天然木は早いと数年ほどの寿命なのに対して、人工木は20年以上使用が可能です。
人工木は、木粉とプラスチック樹脂を混ぜ合わせて作られた材料で、完全な木材ではない分、天然木よりシロアリや腐食に強いです。
防腐やシロアリ対策のために薬剤を塗る必要性が少なく、湿気を吸いにくいので、木の反り返りが起きにくい、カラーバリエーションも豊富などのメリットがあります。
一方、木の風合いを楽しみたいという場合や、自分で塗装したりDIYを楽しみたい場合は天然木がいいでしょう。
ウッドデッキにおすすめの天然木は?
天然木にはソフトウッドとハードウッド2種類があり、ソフトウッドは木の風合いやぬくもりがあり、加工しやすく気軽に手に入りやすい一方、腐りやすいためメンテナンスが必要になります。
ハードウッドはソフトウッドと比べて硬い木材のため加工はしにくいですが、腐りにくくメンテンナスは少なく済みます。
失敗しないために!よくある後悔ポイント
思っていたよりスペースが狭く感じる
デザイン段階では広く感じたデッキも、家具や植栽を配置すると狭く感じることがあります。事前にしっかりとプランニングし、必要なスペースを確保することが重要です。
また、庭が狭いのに無理にデッキをつけると中途半端な状態で区切りができ、使い勝手が悪くなることがあるため、庭の広さとデッキのサイズのバランスを考慮することが大切です。
春秋シーズン以外ほとんど使わなかった
デッキは春や秋にもっとも快適に使用できるスペースであるため、夏の暑さや冬の寒さで使わないことが多いです。季節を通じて快適に使用するためには、屋根や壁を設けてテラスやサンルームにすることや、遮光・暖房・冷房などの設備の設置を検討するとよいでしょう。
手すりやステップを設置すれば良かった
子どもやペット、高齢者がいる場合、手すりやステップの設置を検討するとよいでしょう。安全に使えることが何より重要で、後付けも可能ですが工事代が高くなる可能性があるため、できれば最初に検討することがおすすめです。
フェンスなど目隠しがないと周囲から丸見え
デッキでのんびりしたり、バーベキューや食事をしたりすると、意外と人目が気になるものです。特に人通りの多い道に面している場合は、せっかくのリラックス時間も人目が気になって落ち着かなくなってしまいます。プライバシーを確保するためには、デッキにフェンスを設置すると効果的です。
庭が狭くなる
デッキよって庭や通路が狭く感じてしまうことがあるので、使用前に目的と必要なサイズをよく考える必要があります。
たとえば4人家族で快適に過ごすには、少なくとも4畳程度のスペースが必要とされることが多いです。
テーブルや椅子、バーベキューグリルなどを配置する場合、それらのサイズと配置も検討し、目的に応じて2.5m×2m~4.5m×3.5m程度が一般的です。
日当たり・風通しを計算していなかった
日当たりが良ければ洗濯物を干すのに適していますが、夏暑くなりやすいため、シェードの設置も検討するとよいでしょう。
タイルデッキのよくある後悔ポイント
汚れが目立つ
タイルデッキは外観が美しいという特徴の一方で、汚れが目立ちやすいことがあります。
特に明るい色のタイルは、汚れやしみが目立つことが多いため、暗い色のタイルを選ぶことで汚れが目立ちにくくなり、お掃除の頻度も少なく済みます。
タイルデッキは汚れが染み込みにくく、ホウキなどで掃いたり水とブラシでこすれば汚れが簡単に落ち、お手入れが簡単です。
特に白は汚れが目立ち、白を維持するのが難しいこともあるため、色の選び方に注意が必要です。
タイルは濡れると滑りやすい
雨や雪・露などで濡れたタイルは非常に滑りやすくなることがあります。特に子どもや高齢者がいる家庭では、滑りやすいタイルは危険があるため、粗目のタイルを選んだり、市販の滑り止め材をデッキに塗布するなどの対策がを行います。
夏の照り返しが強く暑い
夏の日差し強い日は照り返しで暑くなり、日光が当たっているタイルは、裸足で歩くと火傷するレベルの高温なるケースもあるため、スリッパやサンダルを置いておかなければばいけません。
特に白系のタイルは日光を反射し、リビングにいると眩しく感じることがあるため、色の選び方に注意が必要です。
暑さ対策として、日よけや植栽などの工夫が必要となります。
地面から高くなるとコストも大きく上がる
タイルデッキの高さを地面から高くすると、大量の土が必要になり、運搬のためのコストなど基礎工事費用も高くなることがあります。
タイルデッキの費用相場は20万〜60万円で、小面積だと割高になることがあるため、予算に合わせた計画が重要です。
ウッドデッキでは高さによって大きく費用は変わらないため、高い位置に設置する場合はウッドデッキがおすすめです。
リビングのフローリングと高さを合わせるのが難しい
リビングのフローリングとタイルデッキの高さを正確に合わせるのは、技術的に難しく費用が高額になる場合があります。
地面に合わせて低い位置にデッキを設置する場合、リビングから階段で降りられる設計にするなどの工夫が必要です。
ウッドデッキのよくある後悔ポイント
虫や雑草が発生する
ウッドデッキの下は日当たりが悪く、湿気がこもりやすく、特に夏場にはボーフラ(蚊の幼虫)が発生しやすくなります。バーベキューなどアウトドア気分が楽しめても、大量に虫が出てしまっては気分も台無しです。虫が発生しにくくするために、ウッドデッキの下に防虫剤を散布したり、虫が寄りつかないハーブの育成などが効果的です。
木が腐る
日当たりと風通しがよい場所であれば雨に濡れても乾くため、腐食は防げます。
しかし、北向きなどの日当たりの悪い場所や、水はけが悪い場所の場合は屋根を設置したり防腐塗料を施す、人工木やタイルなどの素材を検討した方がよいです。
くぼみでつまずいて転ぶ、ささくれで足の裏をケガする
DIYのよくあるミスで、土台やフェンスが傾いてしまうことがあります。地面が完全に水平になっていないと使い心地が悪く、安全性にも問題があります。
また、釘などが飛び出てして足をケガするケースもあるため注意が必要です。