割栗石とは?読み方・サイズ・値段とおしゃれな使い方5選|外構のプロが解説

割栗石(わりぐりいし)は、岩を砕いてつくった10〜20cmほどのごつごつした石で、もともとは建物の基礎の下に敷く材料でした。それがここ数年、シンボルツリーの足元や花壇のアクセントに使う装飾石として人気が高まり、インスタグラムでも「モダンな外構」の定番になっています。
この記事では、割栗石の読み方と栗石・砕石との違い、サイズと値段の目安、外構での使い方5つ、そして実際に敷いてから気づきやすい注意点を、外構のノエルが現場の経験からまとめました。読み終えるころには、自分の庭のどこに、どのくらい使えばよいかの見当がつくはずです。

目次
割栗石とは?読み方と、栗石・砕石との違い
割栗石は「わりぐりいし」と読みます。岩石を砕いた角のある石で、色は黒やグレー系が多いものの、採石場によって白っぽいもの、茶色や赤みのあるものもあり、地域で表情が変わります。丸みがなく、ごつごつと無骨なのが特徴で、数個置くだけでも存在感があります。
よく混同されるのが「栗石(ぐりいし)」と「砕石(さいせき)」です。栗石は本来、川で角が取れた丸い石のことで、建物の基礎下や擁壁の裏込めに使われてきました。割栗石はその栗石を砕いた、あるいは岩を砕いて同じくらいの大きさにした角のある石です。砕石はさらに細かく砕いたもので、駐車場の下地や砕石駐車場の仕上げに使います。装飾として「見せる」目的で使うのは、このうち割栗石です。
割栗石のサイズと値段の目安
市販されている割栗石は、おおむね10〜20cm前後の大きさが中心で、商品によって5〜15cmの小ぶりなものから15〜25cmの大きなものまであります。シンボルツリーの足元や花壇なら10〜20cm、のり面の土留めのように石同士をかみ合わせたい場所では大きめを選ぶと崩れにくくなります。
値段は、ホームセンターやネット通販で20kg入りの袋が1,000〜2,000円前後というのが一つの目安です。1㎡を石1個ぶんの厚みで敷き詰めるには、石の大きさにもよりますが3〜5袋ほど必要になります。まとまった面積に使う場合は、袋買いよりトン単位で仕入れたほうが安くなるので、外構工事の中で一緒に頼んだほうが結果的に費用を抑えられることが多いです。施工を依頼する場合は、下の防草シートと下地の処理を含めた金額で見積りを取ってください。
割栗石を外構に使うメリット
- 置くだけで花壇や植栽が引き締まり、モダン・ナチュラルどちらの家にも合う
- 隙間なく敷き詰めれば雑草が生えにくくなり、下に防草シートを敷けばさらに効く
- 植物を植える面積を減らせるので、花壇の手入れが楽になる
- コンクリートやブロックで固めるより安く、あとから配置を変えられる
- 石の隙間から雨水が染み込むので、水はけを妨げない
とくに3つ目は見落とされがちですが、植栽の面積が減るということは、水やりも草取りも減るということです。手入れの負担を減らしたい方ほど、割栗石の恩恵は大きくなります。
割栗石のおしゃれな使い方5選
1. シンボルツリーの足元に敷き詰める
いちばん人気のある使い方です。シンボルツリーの根元は低木や草花を植えるのが定番でしたが、割栗石を敷き詰めると足元が引き締まり、木そのものが際立ちます。隙間なく敷けば雑草対策にもなり、石の隙間から水は染み込むので木の生育にも支障はありません。下草と組み合わせる方法はシンボルツリーの足元をおしゃれにで詳しく解説しています。

2. 玄関前や花壇のアクセントに数個置く
敷き詰めなくても、植栽の中に数個置くだけで効果があります。緑の中にグレーの石が入ることで花壇が引き締まり、ナチュラルガーデンのアクセントになります。石を置いたぶん植物のスペースが減るので、花壇の手入れも楽になります。
3. のり面の土留めとして敷く
スペースに余裕があり、高低差が大きくない斜面なら、割栗石を土留めに使えます。ブロック塀で土留めをすると圧迫感が出がちですが、なだらかな斜面に割栗石を敷き詰めると開放的に見えます。角のある石同士がかみ合うので斜面が崩れにくく、雨による土の流出や風による飛散も防いでくれます。道路や隣地との境界に使っても、雨が適度に浸透するため、大雨のときに隣へ一気に水が流れ込む心配が少ないのも利点です。

4. 駐車場やエントランスのデッドスペースに
人が入らないデッドスペースに敷き詰める使い方です。砂利を敷くこともできますが、割栗石は砂利より大きいぶん立体感が出て、モダンな仕上がりになります。表面がごつごつしていて歩きにくいので、人が通らない場所に限って使ってください。ここでも下に防草シートを敷いておくと、雑草の手間がほぼ無くなります。砂利との使い分けは外構の砂利活用術を参考にしてください。
5. ドライガーデンや植栽の間に散らす
ユッカやアガベ、ヤシ類などを使ったドライガーデンでは、割栗石やゴロタ石を植栽の間に散らして、乾いた土地の雰囲気を出します。石の色を植物の葉色と合わせると一体感が出ます。相性のよい植物はゴロタ石(グリ石)と相性抜群の植物10選にまとめました。
割栗石を使うときの注意点
角があるので、歩く場所と子どもの手には向かない
割栗石は角のある重い石です。小さなお子さんは持ち上げられませんが、小学生なら両手で持てる大きさなので、投げたり落としたりすると危険です。心配な場合は石を少し土に埋めるように置くと持ち上げにくくなります。また、表面がでこぼこしているため、敷き詰めた上を歩くと転びやすくなります。通路や玄関までの動線には使わず、人が歩かない場所に限ってください。
落ち葉が溜まりやすく、ほうきでは掃きにくい
石の隙間に落ち葉やごみが入り込むため、ほうきでは掃き出せません。気になる方はブロアー(送風機)を使うと、隙間の落ち葉をまとめて吹き飛ばせます。ホームセンターやネットで手ごろな価格で手に入り、玄関まわりや駐車場の掃除にも使えるので、割栗石を敷くなら一台あると便利です。
防草シートを省くと、数年で草が出る
割栗石だけでも雑草は生えにくくなりますが、石の隙間に土や落ち葉が溜まると、そこから草が芽を出します。まとまった範囲に敷くなら、必ず下に防草シートを敷いてください。シートの選び方は防草シートと人工芝の雑草対策で解説しています。
色は産地で変わる。実物を見てから決める
同じ「割栗石」でも、採石場によって黒っぽいもの、青みのあるグレー、白っぽいもの、茶色がかったものと色がかなり違います。写真だけで決めると、建物の外壁やサッシの色と合わないことがあります。サンプルを取り寄せるか、施工事例で実物を確認してから選ぶことをおすすめします。
よくある質問
割栗石とゴロタ石はどう違いますか?
ゴロタ石は川や海で角が取れた丸い石、割栗石は砕いた角のある石です。丸いゴロタ石は和風や優しい印象、角のある割栗石はモダンで無骨な印象になります。同じ場所に混ぜず、どちらかに統一したほうがまとまります。
DIYで敷けますか?
花壇のアクセントに数個置く程度なら問題なくできます。まとまった面積に敷く場合は、石が重いことと、防草シートの下地づくりが仕上がりを左右することから、外構工事と一緒に頼んだほうが安く、きれいに仕上がることが多いです。
植物の根に悪い影響はありませんか?
石の隙間から雨水が染み込み、空気も通るので、シンボルツリーの足元に敷いても生育に支障はありません。ただし幹に直接石を寄せると根元が蒸れることがあるので、幹のまわりは少し空けておくと安心です。
まとめ:モダンでナチュラルな家なら、まず足元から
割栗石は、置くだけで外構の印象を引き締め、雑草と手入れの手間を減らしてくれる実用的な装飾石です。シンボルツリーの足元、花壇のアクセント、のり面の土留め、デッドスペース、ドライガーデンと使いどころは広く、費用もコンクリートで固めるより抑えられます。一方で、角があるので歩く場所には向かず、落ち葉が溜まりやすく、防草シートを省くと数年で草が出ます。この3点だけ押さえておけば、失敗はまずありません。
割栗石の色味や大きさは、建物の外観や敷地、使う場所に合わせて検討しましょう。施工事例で仕上がりのイメージを確認し、施工予定地から担当店舗を選んで割栗石を使う場所や範囲を相談することができます。
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