2020.06.06
外構植栽図鑑『カイヅカイブキ』潮風や煙に強く生命力豊かなカイヅカイブキの植栽における特徴とは
外構における『カイヅカイブキ』の特徴とは?
皆さんこんにちは。一宮市で外構の設計とデザイン・施工を行っているnoel(ノエル)一宮店です。
今回は外構にて用いられる植栽の種類について解説していきます。
カイヅカイブキはイブキ(ビャクシン)が園芸用に改良された品種です。
大阪貝塚でつくられたカイヅカイブキは『潮風』や『排気ガス』『煙』などに強い品種であり、非常に生命力が豊かです。
多くの樹種は塩や排気ガス、大気汚染などで弱ってしまうのでそういった傾向のある環境では耐性のあるカイヅカイブキが植栽として採用されることがあります。
絡み合うように伸びていく樹皮は竜巻や螺旋をイメージさせるデザインへと成長していき、ユニークなアレンジを施して仕上げられることがあります。
面白いデザインが可能で生命力が豊か。この二点だけを見るとかなり優秀そうに思えますが、一方で成長速度が早いために植栽としてはやや厄介なことになることがあります。
基本的には『生垣』として活用したり、剪定による個性的なデザインに仕上げます。葉が密集しているため、生垣として便利です。
ちゃんと手入れをすれば扱いやすい種類ですが、適当に植えるタイプではなくその点ではやや扱いにくい植栽となってしまいます。
工場地帯などでは見かけることが多く、他の樹種では耐えられない環境を緑化させる場合に多大な活躍をしてくれます。
なお、日陰で植えるのには向きません。
特定の環境の外構現場では非常に役立ちます。
植栽の種別
常緑針葉樹・常緑高木
名称
カイヅカイブキ、カイヅカ、カイヅカビャクシン
樹高
2m前後
開花時期
4-5月
植栽費用
低
適した環境・採用環境
潮風のある海沿いの地域
工場地帯
やや温暖、やや乾燥、やや明るいエリア
手入れをしっかりとできる外構現場
主な生育地・原産地
日本全国
害虫耐性・疫病耐性
やや高
ナシと近接して植えると赤星病を媒介するが、それ以外の耐性は高い。