時代遅れ外構10選と改善策|プロが選ばない維持費で損する外構とは

「おしゃれな外構にしたい」と思って選んだプランが、実は時代遅れだったり、維持費がかさんで後悔してしまう——そんなケースが近年増えています。物価高騰・人件費上昇の時代に、どの外構プランを選ぶかで生涯コストは大きく変わります。
今回は、愛知県を中心にエクステリア・外構工事を手がけるノエルガーデン日進店の専門プランナーが動画で解説した「以前は人気だったけど今は選ばれなくなった外構10選」を、プロの視点でわかりやすく再構成してお届けします。この記事を読むだけで動画の要点がすべて把握できますが、ぜひ動画もあわせてご視聴いただくと、施工事例の写真や具体的なアドバイスをより深く理解していただけます。
目次
- 1. アプローチの天然石乱張り|高級感より費用対効果を重視しよう
- 2. 全面コンクリート|照り返し・殺風景・クラックの三重苦
- 3. 全面芝(人工芝・天然芝)|広いだけでは単調になる
- 4. 視線を全く考慮しないオープン外構|プライバシーの盲点に注意
- 5. 家のデザインと合わないRのアプローチ|「とりあえずR」は逆効果
- 6. 安価な機能門柱|注文住宅の外観を台無しにするリスク
- 7. 過剰なスポットライト照明計画|間接照明でしっとりとした夜景に
- 8. 固定式の大きな砂場|子どもが使う期間は意外と短い
- 9. 外周全面のメッシュフェンス|道路面・庭面に使うのは要注意
- 10. シンボルツリーのサイズだけを重視する|足元の植栽が美しさを決める
- 時代遅れ外構10選|一覧まとめ
- 外構で後悔しないために|ノエルガーデンからのアドバイス
- まとめ|プロが選ばない外構を知ることが「賢い家づくり」の第一歩
1. アプローチの天然石乱張り|高級感より費用対効果を重視しよう
天然石の乱張りアプローチは「高級邸宅」のイメージがある人気施工法です。しかし、プロの視点からすると、現在の物価・人件費の水準では費用対効果が見合わないケースが多いのが実情です。
理由は2つあります。①石材そのものがコンクリートより高価であること、②職人が一枚一枚形状の異なる石を組み合わせる「乱張り」は手間が非常にかかり、工賃が大幅に上乗せされること。さらに決定的なのが、道路から見ると足元はほとんど見えないという事実です。近くに寄って初めて「あ、天然石なんだ」とわかる程度で、遠目には通常のコンクリートと大差がありません。
ノエルガーデンが現在多く提案しているのは、コンクリートの仕上げ方を変えることでコストを抑えつつ高級感を演出する方法です。具体的には、駐車場部分は金鏝(かなごて)仕上げでツルっとシンプルに、アプローチ部分は刷毛引き(はけびき)仕上げ+スリットを多めに入れ+額縁を施工。仕上げの違いで視覚的な差別化を図りつつ、コストは天然石と比べて大幅に抑えられます。追加費用は型枠が数メートル増える分の数千円程度で済みます。
2. 全面コンクリート|照り返し・殺風景・クラックの三重苦
「とりあえずコンクリートで全部埋める」という施工は、外構への意識が低かった時代に多く見られました。今でもローコスト住宅の建売では散見されますが、注文住宅でこれをやってしまうと一気に安っぽく見えてしまいます。
全面コンクリートの問題点は主に3つです。
- 照り返し:夏場は太陽光を反射してまぶしく、室内の温度上昇にも影響する
- 蓄熱:熱の逃げ場がなく、日中の外構スペースがひどく暑くなる
- 殺風景:スリットも植栽スペースもなく、いわゆる「建売感」が丸出しになる
また、コンクリートは熱で伸縮するため、広い面積を一枚板で施工するとクラック(ひび割れ)が入るリスクが高まります。3台分の駐車場を一体のコンクリートで埋め尽くすのは施工的にも問題があります。スリットや伸縮目地を適切に入れることが必須です。スリットを入れるだけで見た目のアクセントになり、植栽スペースとしても活用できるため、一石二鳥の改善策となります。
3. 全面芝(人工芝・天然芝)|広いだけでは単調になる
緑が多いと開放感があり、一見理想的に見える全面芝。しかし、庭全体を芝だけで埋め尽くすのは、管理負担と見た目の単調さの点でリスクが高い選択です。
まず管理面では、天然芝は定期的な刈り込み・水やり・施肥が必要です。広い面積ほど労力はかかります。人工芝の場合も、品質の低いものを選ぶと数年でボロボロになり、撤去・処分の費用と手間が発生します。
ノエルガーデンで使用しているオリジナル人工芝「ノエルターフ」は中グレード帯の品質を低価格で提供しており、コスパに優れています。ホームセンターなどで半額程度で売られている安価な人工芝と比較すると、耐久性に大きな差があります。
見た目の観点では、芝エリア+タイルテラス+ウッドデッキというようにゾーニング(エリア分け)することで、空間に奥行きと変化が生まれます。「とりあえず緑を増やした」感ではなく、意図的に設計されたガーデンに見えます。
また、人工芝の施工ではロール幅に合わせた寸法設計が重要です。例えば幅2mのロールを使う場合、全体の奥行きを3.5m程度にしておくと、2mロール+残り1.5m分をカットするだけで綺麗に収まります。余計な不規則カットが減り、張り替えの際も楽になります。費用感としては、ある程度の広さのスペースで人工芝施工を行う場合、ノエルガーデンでは50万円前後が一つの目安となっています(面積・仕様による)。
4. 視線を全く考慮しないオープン外構|プライバシーの盲点に注意
オープン外構自体は現在も主流のスタイルであり、問題ありません。問題なのは、視線への配慮がゼロの「なんとなくオープン外構」です。
具体的に気をつけたいポイントは以下の通りです。
- 玄関ドアを開けた瞬間に脱いだ靴が道路から丸見えになっていないか
- 玄関アプローチで腰の高さ程度まで隠れるフェンスや植栽が確保されているか
- 道路に面した窓の前に物置や植栽を配置して直接視線が入らないようにしているか
- リビングのソファーに座った目線で、外を歩く人と目が合わないか
「外からはそんなに見えないでしょ」と思いがちですが、特に夜間、室内が明るく外が暗い状況では室内がかなり見えてしまいます。完全に隠す必要はありませんが、生活動線と目線の高さを意識した設計が大切です。ノエルガーデンでは、お客様がご自身でプランを決めて相談に来られるケースも多いですが、必ずメリット・デメリットを丁寧に説明した上で最善の提案を心がけています。
5. 家のデザインと合わないRのアプローチ|「とりあえずR」は逆効果
玄関アプローチにカーブ(R=アール)を取り入れたデザインは、ひと昔前に「こだわりのある外構」の象徴として人気を集めました。しかし現在は、家とのバランスが合っていないRアプローチが「手抜き感」を与えてしまうと、プロの間では認識されています。
現代の住宅デザインはモダン・直線的なものが主流です。フラットルーフ・直線的なファサードの家に、突如として曲線アプローチが現れると、家と外構がちぐはぐな印象を与えてしまいます。
Rのアプローチが映えるのは、外観にも曲線や丸みを帯びたエレメントが使われている家や、ヨーロピアンスタイルの邸宅など、全体のテイストが統一されている場合です。「とりあえずRを入れれば考えた感が出る」という発想は、プロから見ると一目でわかります。外構は家を引き立てるための存在であり、家のデザインと外構のデザインは必ずセットで考えるべきです。
6. 安価な機能門柱|注文住宅の外観を台無しにするリスク
機能門柱とは、インターホン・ポスト・表札などをひとつにまとめた外構アイテムです。現在は各メーカーからおしゃれでシンプルなデザインの製品が豊富に展開されており(LIXILのウォールスマートF(LIXIL外構製品ページ)・オスポール・ユニソンのミストなど)、積極的に活用することをノエルガーデンでは推奨しています。
問題になるのは、最も安いランクの機能門柱を何も考えずに設置してしまうケースです。ポールが1本立ち、後付けのポストが付き、上部にインターホンと表札が取り付けられただけの、いわゆる「建売仕様」の門柱は、注文住宅のこだわった外観を一気に安っぽく見せてしまいます。
驚くことに、大手ハウスメーカーでさえ外構提案でこの安価な機能門柱を勧めてくることがあります。坪単価が町の工務店の倍近くする住宅なのに、外構だけが建売レベルというのは、せっかくのこだわりを自分たちで台無しにしているようなものです。外構は建物を引き立てる最後の仕上げ。機能門柱・フェンス・門扉など、外から見えるアイテムには適切な予算を配分することが大切です。
7. 過剰なスポットライト照明計画|間接照明でしっとりとした夜景に
照明は外構の完成度を大きく左右する重要な要素ですが、ポールライトやスポットライトを多用しすぎると、マンションや商業施設のような印象になってしまうことがあります。大邸宅や広い敷地であればインパクトのある照明計画が合うこともありますが、一般的な住宅では過剰になりやすいです。
現在のトレンドは間接照明の多用です。光源が直接見えず、陰影によって空間全体がほんのり明るくなる演出が好まれています。具体的な方法としては以下があります。
- フロート階段のステップ内に照明を仕込む:段差の内側から光が漏れ、幻想的な雰囲気に
- 地面に段差を作り、そこに間接照明を入れる:高さ差が生み出す陰影で奥行きが生まれる
- 植物へのアッパーライトを工夫する:直接木を照らすのではなく、葉に当たった光が周囲に反射・分散するように角度を調整する
木の葉に当たった光が四方に拡散することで、空間全体が柔らかく明るくなります。光源は見えないけれど明るい——これが現代の洗練された外構照明のポイントです。
8. 固定式の大きな砂場|子どもが使う期間は意外と短い
かつてガーデンルームやウッドデッキが流行していた時代、「庭に作り付けの砂場を作りたい」というご要望が多くありました。しかし現在、この希望を口にされるお客様は激減しています。理由は明快で、子どもが砂場で遊ぶ期間は数年程度という現実に、多くの方が気づいてきたからです。
固定式の砂場を作ってしまうと、子どもが大きくなった後の活用方法が限られます。撤去・処分にも手間とコストがかかります。また、砂は意外と高価で、特に安全基準を満たした「珪砂(けいさ)」などの砂を使う場合はそれなりの費用がかかります。
ノエルガーデンがおすすめしているのは、市販のプラスチック製の砂場を一時的に設置する方法です。子どもが成長したら撤去し、そのスペースを植栽や家庭菜園として活用できます。最初から「砂場として使った後は植物を植える場所にする」と決めておき、そのスペースに見合ったサイズ感・土壌で設計しておくのが賢明です。目先のニーズだけでなく、10年後・20年後の使い方まで見据えた計画が、後悔しない外構づくりの基本です。
9. 外周全面のメッシュフェンス|道路面・庭面に使うのは要注意
メッシュフェンス(金網タイプのフェンス)は、隣地との境界線(外周)に使う分には十分コストパフォーマンスに優れた選択肢です。ノエルガーデンでも、隣家との境など目立たない箇所にはメッシュフェンスを積極的に提案しています。
問題になるのは、道路に面した部分や庭(南面)にもメッシュフェンスを使ってしまうケースです。たとえば「道路→隣地境界→駐車場→家→南の庭」という配置の場合、南の庭に面する道路側の境界にメッシュフェンスだけ設置してしまうと、庭のプライバシーが確保されず、見た目も殺風景になります。
「とりあえずメッシュで安く済ませよう」という考えで設置した後、やっぱり目隠しが欲しいとなると、一度撤去して新しいフェンスを設置する二度手間・二度費用が発生します。最初の段階で、どこに目隠しが必要かをしっかり検討することで、長期的なコストを抑えられます。また、庭を使う予定があまりない場合は、フェンス自体を設置しないという選択肢もあります。
10. シンボルツリーのサイズだけを重視する|足元の植栽が美しさを決める
「シンボルツリーは大きければ大きいほど存在感があっていい」——これはある意味では正しいのですが、大きな木を1本植えるだけでは外構の美しさに限界があります。プロが注目しているのは「足元」です。
例えば4mのシラカシやアオダモなどのシンボルツリーを植えた場合、幹や枝・葉は美しくても、地面との接点である足元が殺風景だと、全体の印象が締まりません。ここに低木・中木・グランドカバー(地被植物)を組み合わせて植え込むことで、見た目のクオリティが一気に上がります。
- 低木:アベリア、マホニアコンフューサ、ローズマリーなど
- グランドカバー:タマリュウ、クラピア、玉砂利など
- 中木:ソヨゴ、ハイノキなど
足元を植栽で固めることで、木単体では出せない「庭らしさ」「植栽の層の厚み」が生まれます。また、敷地の間口が広い場合は、シンボルツリーを複数本植えることで視覚的なバランスが取れます。1本の大きな木にすべてを任せるのではなく、木・低木・グランドカバーの三層構造を意識したプランニングが、プロが実践する植栽設計の基本です。
時代遅れ外構10選|一覧まとめ
| No. | 時代遅れの外構 | 問題点 | 改善策 |
|---|---|---|---|
| 1 | アプローチの天然石乱張り | 費用が高い・遠目には見えない | 刷毛引き+スリット+額縁でコスパ良く演出 |
| 2 | 全面コンクリート | 照り返し・蓄熱・殺風景 | スリット・植栽スペースを確保して分割 |
| 3 | 全面芝 | 管理負担・単調・耐久性 | ゾーニングでテラス・デッキと組み合わせ |
| 4 | 視線配慮なしのオープン外構 | プライバシーが守れない | 玄関・窓・生活動線に合わせた目隠しを設置 |
| 5 | 家と合わないRアプローチ | ちぐはぐな印象・手抜き感 | 家のデザインに合った直線・曲線を選択 |
| 6 | 安価な機能門柱 | 注文住宅の外観を建売に見せてしまう | デザイン性の高い機能門柱を選ぶ |
| 7 | 過剰なスポットライト照明 | 商業施設のような印象に | 間接照明を多用してしっとりした夜景に |
| 8 | 固定式の大きな砂場 | 使用期間が短く後で持て余す | 移動式砂場+将来は植栽スペースとして活用 |
| 9 | 外周全面メッシュフェンス | 道路面・庭面に使うとプライバシーゼロ | 目立つ場所には目隠しフェンスを最初から設置 |
| 10 | シンボルツリーのサイズだけ重視 | 足元が殺風景でクオリティが上がらない | 低木・グランドカバーで三層構造の植栽に |
外構で後悔しないために|ノエルガーデンからのアドバイス
今回ご紹介した10の事例に共通するのは、「なんとなく選んだ」「昔の感覚で選んだ」「安さだけで選んだ」という判断が後悔につながるという点です。外構は家を完成させる最後の仕上げであり、生活の快適さにも直結します。
特に現代は情報量が多く、お客様自身がさまざまな外構スタイルを調べた上でご相談に来られます。その一方で、インターネット上の情報が古かったり、コスト感が現実と乖離していることも少なくありません。
ノエルガーデンでは、お客様のライフスタイル・将来の使い方・予算バランスを総合的に考えたプランニングを大切にしています。「今流行っているから」ではなく「この家・この家族に最適だから」という理由で選べる外構を、専門プランナーが一緒に考えます。
愛知県・東海エリアで外構・お庭づくりをお考えの方は、ノエルガーデンの公式サイト(https://noel-garden.jp)またはLINE公式アカウントからお気軽にご相談ください。
まとめ|プロが選ばない外構を知ることが「賢い家づくり」の第一歩
「以前は人気だったけど今は時代遅れ」な外構10選をまとめると、共通のキーワードが見えてきます。それは「全面」「過剰」「バランス無視」です。全面コンクリート・全面芝・過剰なスポットライト・家と合わないRなど、どれもやりすぎ・考えなしという点で共通しています。
外構づくりで重要なのは、コストパフォーマンス・将来の使い勝手・家とのバランスを複合的に考えることです。この3点を押さえるだけで、後悔しない外構に大きく近づきます。
今回の内容はノエルガーデン日進店の動画「【本音】プロは選ばない…維持費とコスパで損する外構10選と賢い改善策」で詳しく解説されています。施工事例の写真やプランナーのリアルな声もぜひ動画でご確認ください。チャンネル登録もあわせておすすめします。



